【雑談】仕事も遊びも勉強も。SAAを振り返る
こういうの書くのはPMに受かった時以来なので、ご無沙汰です。
こういう時に書かないとこのブログは凍結してしまうので、書ける時に書く。勢い大事。
何てことないですが、SAA(AWS Certified Solutions Architect - Associate)に無事合格していました。
SSA自体はAWS系のアーキテクト(構築系)の中級クラスで、中級クラスの入り口的な試験だと思っています。合格率や難易度は低くないけど、そもそも業務に携わっている人しか受けない資格なので、基本情報とは毛色が違う点は要注意
業務でAWS構築経験ある人やインフラエンジニアが受ける試験なので、ネットの海では1週間で受かったみたいな情報もちらほら散見されますが、自分の経験を鑑みて勉強時間を図ると良いと思います。
ちなみに自分は大体2ヶ月ぐらいかかりました。
自分の経験
この記載が無い合格体験記は個人的には信用に値していません。ビリギャルみたいな合格体験記が散見されすぎです…
- 運用保守メインのキャリア
- IPAの資格はPM・ITSMまで所持
- 仕事がほぼ定時帰りの時に何個か資格を取っているが、21-22時帰りが続く中での資格取得経験は無し
- インフラ関連の業務についたことはなく、上司との面談で「ウチの部署でインフラに強い人誰もいないから、どちらかといえばインフラ寄りのキャリアを積みたいかもしれません」と言ったら、何故か別部署のAWSインフラ構築支援案件に突っ込まれて、そこでの知識経験不足に泣いている
- SAA取ろうととは去年から思っていたが、ウマ娘にお熱で勉強初めては辞めての繰り返し
- 流石にこのまま知識不足ではいられないって状況やがAWS系資格をプロフェッショナルまで有しており、別部署のPLに「なんでよーめいさん知識不足って分かっているなら勉強しないんですか」とド正論で言われて、肝が冷えたので勉強開始
と言った状態で6月から本腰入れて始動
ウマ娘のサークルメンのもVC行く頻度減る旨の共有して、逃げられない準備は完了
スタート時
去年やるかーって意識した時の模擬スコア。一応ハンズオンやった後の模擬。
元のインフラ経験も無くAWS構築経験もない中だったので、正直SAAの模擬試験や過去問見ても全く解けず…超難しかったです……
SAA難しくないとか1週間で受かるとか言ったやつ出て来いよ!って思った……
(インフラエンジニアとして十分なキャリアを積んでおり、AWS構築経験や趣味でAWS構築している人が会社から資格取れと言われて泣く泣く取るような人は)難しくないよ案件でした。
IPAだと何度も全く同じ問題がそのまま出るから、正直選択系の1/4ぐらい選択肢見た瞬間即答できる問題があり、かなりローコストで解けるんですが、この資格はそういうのが無いので、割としっかりした理解が求められるなとは思っていました。
勉強開始
ちまちまやってたUdemyのハンズオン講座を一旦諦めて、問題ベースから理解を深めることにしました。そこで以下の2つの講座を購入
これを1か月半、ひたすら説いてました。
最初の頃は全然何もかも分からんって感じだったけど
全部2-3周ずつやって、少しずつ理解が深まってきました。
間違えた用語や理解が足りてない仕組みをノートにひたすら書いていったら少しずつ理解していきました
CloudFrontについては何度も何度も形を変えて間違えまくったので、図にしてまとめたり、BlackBelt(AWSのオンラインセミナー)見たりしていったらCloudFrontの正答率が一気に上がりました。
このノートに書いてある「DDos対策によるセキュリティ機能(AWS Shield)」は本試験でも出た問題だったので、まとめた甲斐がありましたね。
もっと単語や用語ベースじゃなくて、よく出る「EC2/EBS/ELB/S3/RDS/VPN/CloudFront/ErastiCache」辺りの図を描いて特性をまとめた方が良かった気がします。
ちなみに全部赤なのはフリクションを使っているからです。フリクションだと消せるし書いた後の擦れが無くてノートが汚れないのが最高です。
Udemyの2種類の模擬試験だけで大丈夫なのかはめっちゃ不安になりました…模試の方が簡単って人と、模試で全部100%取れても合格点ギリギリだったって人もいて、俺はどっちを信じれば良いんだ…状態になったのは内緒
本試験
家でも受けられたけど、色々環境作るのが大変なのとテストセンターで受ける方が楽だったのでテストセンターへ。当日0時最後の本詰めしてたら突然Udemyが落ちるわ、午前中引継ぎするの漏れてて全休から急遽午前休に切り替えるわであまり準備が出来ませんでした。
最後はまとめたノートをひたすら再確認。
実際の試験は……正直Udemyよりも難しかったです
- EC2/EBS/ELB/S3/VPN/RDS/CloudFront/DynamoDB/Lambda辺りが形を変えてこれでもか!これでもか!と襲いかかってきた
- 逆にそれ以外の問題は殆どなく、正答率が上がらず警戒していたErasticBeanstalk(+コンテナ系との組み合わせ)とか全然出なかった
- 回答に自信が持てない問題が22/65あって、これ全部外したら落とすなぁ…と緊張感が増した。最後まで2択絞り切れない問題は5問だった
- 制限時間はかなり余裕があったが、大雨で蒸してて暑かったので、疲労感もあり、後半ボーっとしだした
- 模擬試験と同様に「コスト最適なのか否か/長期利用なのか否か/ピークが特定時期のみなのか否か」辺りの感覚は掴んでおいて良かった。問題文の読み飛ばせる箇所と注目ポイントの肌感覚は疲労感に関わってくる
- ごっちゃった時は紙に構成図書くと頭がすっきりした
- 上記の頻出サービスに対する理解が深い人はマニアックなサービスの問題が出ない分Udemyの高難度より簡単って意見になるのかなと思った
- 逆に頻出サービスに関しては多角面から問われるので、理解が表面的な人にはUdemyより難しく感じると思った。特に単品ではなく組合せの問題が多いので要注意
終わってアンケート10個書いた瞬間試験結果がバン!と出てビビりました。というかアンケート書いている時の緊張感半端ない。合格!って文字が見えた瞬間「よっしゃ!」と言ってしまい、隣の人に振り向かれてしまった…すみません。
終わった感想
それほど難易度の高くない試験ですが、自分としてはこの試験に対する背景的な意味で2つの壁を乗り越えられました
- 仕事が21-22時まであっても、仕事が忙しいを理由に逃げなかった。または仕事が暇だから資格試験の勉強でもするかーみたいな時間に余裕が無くても勉強し続けられた
- 勉強に集中するから●●辞めますみたいな0/1ベースの気持ちにしなかった。勉強も仕事も遊びも捨てない。
今までこういう背景で勉強し続けられなかったのが、ついに色々両立しながら勉強出来たのは良かったかなと思います。
大体の1日のサイクルは
平日:21-22時まで仕事>23-24時近くまで風呂飯家事>23-2530時まで勉強>2530-2630までウマ娘(22時まで仕事してた時はやらない)
休日:出かけたりしていたけど、大体3-4時間ぐらい勉強
これを2か月続けられたのは良かった気がします。とにかくyoutube見ながらダラダラする時間を少しでも減らすことは意識していました(それでもスマブラの試合ダラダラ見てしまった時もあるにはある)
これが出来るなら他の試験もやる気があれば何でも挑める。忙しくても詰めればいける!ってのは自分の中でちょっと自信になりましたね。嬉しいです。
あとは試験終わってから次の案件で使うらしいコンテナ構築のために以下の本を読み始めましたが
この手の本を読んだ時の理解度が明らかに前よりも上がっているのは良かったかなと感じています。一つ一つの単語で「ん?」ってならないだけでも可読性が上がっているかなと。
次は「AWS Certified Solutions Architect - Professional」(通称SAP)の受験をしようと思います。範囲が広いのでまずはじっくりと。流石に短期集中しすぎて腰と肩がやばいので、そこをケアしつつ頑張ります。
ではでは